死亡率が非常に高い病気に、 三大疾病がある。医学の上では、大きく三つに区別され
ているが、具体的にはどのような病気なのか。
その代表的なものに脳卒中がある。
その症状が急激にくる人もいれば、極めて軽い症状の人もいて、色々な
症状から脳卒中になる人もいる。
塩分のとり過ぎだとか、コレステロールが多いとか、血圧が高いなどと
いったことが原因で、脳卒中になると言われているが
これらの人は、一見とても健康そうな体つきをしていて、本人も健康だと思い、何の養生もなく毎日働いている。
もし、誰が見ても弱々しくあれば、病院にも行くだろうし、気をつけるだろうが、
あまりにも健康そうなので、そうしたことについては、一度倒れてみるまでは、一切
心配をしていないのである。
そういう人ほど、脳卒中になりやすいのである。
しかし、最近は、生活習慣病予防として健康診断を受けている人が多いので、大体の人は、自分の血圧を知っている。こうした健康診断を受け、医者の指示に従って血圧を下げる薬を飲んでいる人も大勢いる。
けれども、血圧も下がらないし、血管内のコレステロールも取れない。
いわゆる高血圧症であるが、これは何が原因で高血圧になるのか。また、血圧測定
の時、なぜ、自分の年に九〇をプラスするのか。
このことさえ知らない人が多い。
それでいて、自分の年に九〇をたし「自分の血圧は調度よい」と言っている人が、
突然、脳卒中で倒れている。また、血圧を下げる薬を飲んでいる人も、最後はやはり、
高血圧で駄目になっている。しかも「この薬を一生飲み続けるんだ」と言っている人
が多いのである。
そういった人の中には、体の筋肉が硬い部分もあれば、まったく柔らかい所もある。
そして、その硬い部分の筋肉に入っている血管は、ほとんど血管の伸縮がないため、
血液の通りも悪い。筋肉の柔らかい所の血管は、弾力性もあり、血液の通りもよいの
である。それを血圧降下剤、血管を広げる薬を飲んでみても、その血圧は下がらない。
例え一時的に下がったとしても、それは、こんにゃくを紐で縛ったのと同じような
状態で、むしろ、はじめから太い柔らかい血管が広がり過ぎてしまうのである。
あくまでも血管ではなく、血管を包む筋肉に問題がある。それなのに、薬を食べる
ように飲んで、いくら血管を広げようとしても、筋肉が硬い限り血管が広がるわけが
ない。
筋肉が弾力性を失い、硬くなってしまえば、その中を通るどの血管も、当然、堅く
細くなる。無論、その筋肉には血液が非常に回りにくく、それによって筋肉は冷えき
っている。要するに、血液が回らないということは、実際には、栄養も薬も回ってい
ないということである。
そうした原因が他にもたくさんあるのだが、いったん脳卒中になれば、死亡するか、
その症状が軽く起きたとしても、いずれは、半身不随になるしかない。
このように、死に導き、人間を廃人にしてしまうほどの危険な症状が高血圧である。
それは、血管内に溜るべきではなかったはずの老廃物の多さ、そして、血液の流れが
悪くなった筋肉の硬さなのである。
しかし、薬を飲んだりリハビリを続けたりしても、人間の創られ方を解らない限り、
これらの病気は決して治ることはない。むしろこの成人病も増え続ける一方で、今後
だんだんに低年齢化して行くことになるだろう。
また、血圧の測定値について分かっていない人が多い。自分の年齢に九〇をブラス
した数が自分の血圧というが、どうして九〇をたすのか。(現在ではその数値ではありません)
それは、ほとんどの人が分かっていないし、知らない。だが、九〇をたして「私は
「大丈夫だ」と言っている。これは、誰が聞いてもおかしな話ではないだろうか。
血圧は、一五〇で高い人もいれば、一九〇で低い人もいる。また、腕と足の血圧は
誰もがまったく違うのである。
たとえば、五十歳で一四〇の血圧は、まったく標準だが、高血圧の症状がある人が
いる。その症状とは一体何なのか。
まず、目が赤くうるんできて、首が重くなってくる。その上、足腰がだるく、手の
しびれが感じられて、まったく血圧は標準なのに、そういった症状が出てきたりする。
それでいて誰もが血液の流れのことは考えないのである。
自分の年齢と九〇をたした数が、一四〇という数値で血圧計に表れたから安心して
いるが、その九〇という数字は、医学の上で、統計的に考え出されたもので、人間が
生まれた時にある血圧を平均した血圧値というだけのことである。
人は、その人その人によって、出産した時、九〇の人もいれば、三〇の人もいるし、
120の人もいる。だから、自分がオギャーと生まれた時の血圧が分からなければ、
である。それなのに平気で九〇という数字と年齢をしている。
まったくおかしな話である。
このように統計学的な判断の上で、できた結果だけを報告され、それを盲目的に
信じ込んでいるだけである。なぜに疑問を持ち、自分で自分の体を追究しないのか、
人間は、いつまで、こんな考え方で生きて行くのか、また、どうして何も分からない
死んで行ってしまうのか。
そういったことを分からない人ほど、解ったつもりでいるだけで、その人は、血圧
も高いし、体の筋肉も硬いし、性格もつっぱっている。
人はなぜ、解らないことを、
解る人に素直に聞けないのか解らないことが分からないのか……。
肉体とは心のオーバーコートである。病気の人が正しい病気治療をやれば、病気は
る。 死ぬほど悪い病気も、正しく治療すれば治るし、かすり傷一つも、正しくない
治療をすれば治らない。
まず、一見健康そうだといわれている人も、そして、首が重いとか、腰がだるい、
足が重いという人も、そこからくる高血圧の原因は、ほとんどの人が、排尿が完全でないからである、
もし、完全に排尿できていれば、首が重かったり、足がだるかったり、背中や腰が
張ってきたりはしない。
これは、男も女も一緒だが、なんとなく体がむくみっぽく、
また、手を握ったり聞いたりしてみると、はれぼったく感じる。
それがもし勢いよく
排尿があった時は、その手のはれぼったさが取れてくるのである。
なぜお小水が完全に出ると手足の
むくみがとれるのかを考えてみればよい。
このような経験のある人は大勢いると思う
が、それは、からだ全体に既に排尿すべき尿が回っているということで、それが原因
となり、体が黒ずんできて、方々にざらざらと何かがでてきたりする。
尿には、尿酸もあれば尿毒素もある。よく目がかすみ、疲れやすいという人の場合、
ほとんどがこの尿の関係なのである。 特に、尿毒素が目に入れば失明することは勿論
だが、必ず命取りになる。
お小水と目とがそんなに関係があるということは、何人も
考えていないが、体内の水分が必要以上に多くなってくれば、体は重くなってくるし、
冷えてもくる。 また、水分が不足すれば、体は乾燥してくるのである。
このように、我々が目に見える、見えないは別として、体の中の水分量は決まっているのである。この決まりから外れれば、何人も病気をする。
また、通りにくい所を血液が通ろうとすれば、血圧が上がるのは当然である。
つまり、筋肉はいつも柔らかく弾力性がなければいけない。では、どうすれば筋肉
が柔らかくなるのか。
それは間違っても、運動不足だとか、リハビリを続ければ良いということではなく、
まず一つ、呼吸が浅いことに原因がある。 肺が精いっぱい空気を吸って酸素が下腹部
に入っていけば、脾臓 (腹筋)に力が出てくる。
西洋医学では、右の脇腹に脾臓という臓器があると言われているが、ここでは、お腹全体の筋肉を脾臓と言う。要するに、 大事な臓器を包んで、支えている筋肉を脾臓と言う。
そして、脚は運行を司る。つまり、この脾臓は血液の運行を成している臓器である。
だが、心臓や肺や腎臓が悪いということはよく耳にするが、脾臓が悪いということは
あまり聞いたことがないし、この脾臓についてはほとんど聞いたことがない。しかし、
この脾臓も、人間が生きる上で大事な仕事をしているのである。
脾臓は、それぞれの臓器を定められた場所に収めておく役割を担っていて、もし、この脾臓に力がないと、内臓が下垂する。このことはすべての人間に共通して言える
ことで、この内臓下垂がすべての病気につながって行くのである。
全身筋無力症や、肩が張るとか腰が痛いということも、すべてが、この内臓下垂が
原因である。つまり、各々の臓器がしっかりと定位置にいて、与えられた仕事をして
いるなら、こういった肩が張るとか、腰が痛いとか、首が重いとか、血圧が上がると
いうような症状は、絶対に起きてこないのである。
この三大疫病に関しては、他にも様々な症状があり、心筋梗塞や脳血栓、悩充血など
について、また、あらゆる人に恐れられている、癌の原因とその対処の仕方について、
どうして癖になったのか、
なぜ今の時代にこの癌という病気が多くなってきたのか、
そして、誰もが絶対に解らなかったアトピー性皮膚炎や花粉アレルギー症の原因と、
その治し方、また、自然界の燥と湿の関係による喘息について、人間にはこの他にも
さまざまな奇病、難病があるが、今も多くの人が何一つ解決できずに苦しんでいるの
である。
そのような数多くの病気が増え続ける一方で、日本だけでなく、世界の政治や経済
においても、今、大変な問題を抱えきれず、二度と立ち直れない破壊を迎えている。
そういった問題を含め、ここではまだまだ書きつくせないことが、もっと沢山ある。
つまり、人が人として知るべきこと、気づくべきことは、限りなくあるのである。